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Anesth1975

Author:Anesth1975
麻酔科医です。

健診でIgA腎症が発覚。

医者が患者の立場になってみて初めてわかったこと、感じたことなどを綴っていこうと思います。

'13.12.10 腎臓内科初診
'13.12.17 腎生検目的で入院
'13.12.18 腎生検 
'13.12.21 退院 食事制限開始
'14.01.06 診断確定
'14.01.29 扁摘パルス目的で入院
'14.01.30 口蓋扁桃摘出
'14.02.05 パルス1クール開始
'14.02.12 パルス2クール開始
'14.02.19 パルス3クール開始
'14.02.21 退院 → 4週毎の外来受診
'14.11.04 食事制限解除
'14.12.02 寛解のお言葉を頂戴する
'15.01.27 外来受診8週毎に
'15.09.09 外来受診12週毎に

現在の処方 '14.12.02〜
 オルメテック(20mg) 1錠
 ノルバスク(5mg)1錠

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1/12 外来受診
2021年の初投稿です。
1/12は外来受診でした。

BUN 14.1
Cre 0.75
eGFR 89.1
尿潜血(−)
尿蛋白(−)

特に変わらずです。

今年も細々とながら,ブログは続けていこうと思います。よろしくお願いします。

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受診報告(寛解後) | 11:21:18 | トラックバック(0) | コメント(0)
慰労金をいただきました
「新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業」というものが行われています。

詳細は省きますが、この国のすべての医療機関において、一定期間の間に10日以上の勤務実績がある人が対象となります。正規職員でもアルバイトでも関係なく、また医師や看護師などの有資格者だけでなく事務職員や清掃業者なども対象になります。

もちろん私も該当しますので申請し、先月給付されました。
ありがたく頂戴しておきながら言うべきことではないかもしれませんが、個人的にはこういう制度にはあまり賛成できません。

職業選択の自由が認められているこの国で自らの意思で医師になった以上は、どんな状況であろうとやるべき仕事をやるだけのことです。感染のリスクが他業種に比べて高くなるのは事実ですが、これも別に想定外のことではありません(といっても普段から想定していたわけでもありませんが)。良い時もあれば悪い時もあるのが当たり前です。医療従事者だけを特別視してお金を配るというのは、果たしてどうなのかなと思います。

良い時もあれば悪い時もあるというのはどんな職業にもいえることです。
自治体の要請に従って休業したり、営業時間を短縮する替わりに補償を求めるというのは理解できるのですが、ただ「コロナのせいで売り上げが減っちゃったから国が補償しろ〜!」と叫ぶのはちょっとおかしいかなと思います。もちろん失業者や生活保護受給者を増やしてしまうわけにはいきませんので、最低限の対策が必要であることは確かですが。
中には今回のようなリスクに対して普段から策を講じていたり、売り上げの低下を食い止めるために社会の変化にどうにか対応しているような人や事業者もいるはずなわけで、いわば「アリとキリギリス」をひとまとめに考えてしまうのも疑問です。

ここまでお読みになって、「お前エラそうなこと言ってるけど、なんだかんだ言って自分から慰労金申請してるんじゃん(`o´)」と感じた方もいらっしゃるかと思います。その通りです。

職業柄、私もそれなりの収入を得ておりますので、相応の税金を払っています。税金を払うこと自体に異存はありませんが、払った税金が正しく使われているかどうかは甚だ疑問です。そして人より多くの税金を払ったところで、受けられる行政サービスは人並み以下、ごくわずかです。
また今回のコロナ騒ぎで、メディアや一部の政治家がこの国をわけのわからない方向に誘導しようとしているのを見て、心に決めました。
「大切なのは他人なんかじゃなく、自分と家族。自分と家族の利益を何よりも優先する。」
まあ極論ですが。

「衣食足りて礼節を知る」
ということです。

不快に思われた方、申し訳ありません。


麻酔科医として | 13:04:47 | トラックバック(0) | コメント(0)
1/18(検査は1/14), 4/14, 7/14, 10/13 受診報告
最後の受診報告から1年が経ってしまいました。

4月より、受診日を土曜日から火曜日に戻してもらいました(知らぬ間に火曜日の腎臓内科外来が再開していました)。
それに伴って外来担当医が、腎生検と扁摘パルスで入院した時に主治医だった先生に替わりました。治療のスタート時から診てくれている先生なので話もしやすいです。

さて、お決まりの検査結果です。

1/14
BUN 9.5
Cre 0.83
eGFR 80.3
尿潜血(−)
尿蛋白(−)

4/14
BUN 15.4
Cre 0.86
eGFR 76.7
尿潜血(−)
尿蛋白(1+)

7/14
BUN 9.3
Cre 0.83
eGFR 79.8
尿潜血(−)
尿蛋白(−)

10/13
BUN 9.4
Cre 0.87
eGFR 75.8
尿潜血(−)
尿蛋白(−)

4/14は朝起きるのが少々遅れてしまった上に、検査日であることを忘れるという失態を演じてしまいました。そのためにほとんど飲み食いせずに慌てて検査を受けることとなり、尿が濃くなってしまいました。BUNの数値も私としては少々高めに出ているので、血液も濃かったのでしょう。

まあ相変わらず元気です。


受診報告(寛解後) | 17:25:46 | トラックバック(0) | コメント(0)
PCR検査 ウラ話
前回の投稿にまつわる話です。
又聞きの又聞き程度の話ですので、細かい数字などは違っているかもしれませんし、この話の信憑性自体も保証はできません。個人的には「さもありなん」と思っておりますが...。

ある自治体が地元の医師会に対して、PCR検査センターで検体採取を行う医師を集めてほしいという依頼をしたそうです。1日に8時間の勤務で、自治体から支払われる給与は3万円という条件だったとのこと。

3万円ではとてもではないが希望者はいないだろうと考えた医師会は、医師会の予算から15万円を上乗せし、日当18万円で募集したそうです。

それでも希望者は思うようには集まらず、さらに5万円を上乗せして日当23万円としたところ、どうにか集まった、というお話です。

これを読んで、どう思われますか?
「医者なんて結局は金で動くのかよ」と思われますか?まあそれも仕方ありません。初めの設定の3万円でさえ、世間一般に比べれば高額です。しかし現実的に、この国でPCRに従事する医師を確保するのはこれだけ困難だということです。

では、もし私が依頼を受けたとしたら・・・

・3万円 : 話にならない。即お断り。
・8万円 : 即お断り。
・13万円 : 基本的にお断り。昔お世話になった先輩などから直接頼まれたりすれば、考えなくもないけど...。
・18万円 : まあ引き受けてもいいけど、一度は断るかな...。
・23万円 : まあいいか。

といった感じでしょうか。
感染のリスクを負う危険な、しかも多忙な任務である以上、安易に引き受けられるものではありません。支払われる対価が「お金」である以上、それなりの金額を要求します。もちろん医師である以上は社会に貢献する義務があるのは重々承知ですが、そのためにも自身や家族の生活の保証は必要です。勤務医である以上、私もサラリーマンです。
23万円をいただけたとしても、もしこれが原因で感染してしまったら、自分や妻、子ども達の健康を脅かすだけでなく、勤務先の病院にも多大な迷惑をかけることになります。

また多くの方はご存知ないかと思いますが、医師会という団体には、全ての医師が属しているわけではありません。医師会に属する医師は、そのほとんどが開業医です。もちろん医師であれば誰でも入会できますが、勤務医で入会するのはおそらく稀でしょう。私も入会していません。医師会とは医師全体の代弁者ではなく、開業医の代弁者であるということです。

つまり医師会に募集を依頼するということは、開業している医師を募集するということです。募集に応じるということは、自身で開業している診療所を閉めるなり、代診の医師を手配して行くということです。自身の仕事を休み、しかも危険な任務を引き受けるとなれば、相応の対価は必要でしょう。もし感染してしまうと、自身の診療所を閉めなくてはならなくなりますし、いわゆる「風評被害」に晒されるリスクもあります。

メディアを見ていると、やたらと海外の例を引き合いに出したがる方がいますが、ここは日本です。最近知ったことですが(本当かどうかは知りませんが)、日本以外の多くの国には軍隊があり、そこには軍医がいるわけで、海外ではその軍医がPCRの検体採取を行っている例も多いそうです。彼らは上からの指示があればそれに従うでしょうし、防護服などの扱いにも慣れています。日本にはそのような医師はごくわずかしかいません。医師を動員する能力が、日本と諸外国では全く違うのです。

憲法などによる様々な制約がある中で、しかも狭い国土に多くの国民がひしめいているにも関わらず、日本での新型コロナウイルス感染による死亡者数は諸外国に比べて圧倒的な少数で推移しています。この事実をもっと評価すべきではないでしょうか。


麻酔科医として | 14:03:46 | トラックバック(0) | コメント(0)
PCR検査について③
色々な情報が飛び交っています。
ネットニュースのコメント欄などを見ると、メディアの「嘘」に気づいている人達も増えてきてはいるようですが、未だ「PCRを増やせ」「検査数が足りない」という声の方が大きいように感じます。

私は徒らに検査数を増やすのは反対です。
今以上に検査を安全に、効率的に、そして正確に行えるようになれば話は別ですが、現時点では反対の立場です。

検査数の増加を主張する人達の中に、「〇〇社の機械ならば一日に△△件の検査ができるのだから、検査数が増えないのはおかしい」という論調を見かけます。失礼ながら、あまりにも短絡的な思考であると感じざるを得ません。少なくともこの新型コロナウイルスに関して言えば、機械があれば検査数を増やせるというものではありません。

理由はいくつかありますが、その一つとして検体採取の問題があります。そもそもこの「検体」とは何でしょうか?そしてそれをどのように採取するのか、ご存知ですか?
この場合の検体とは「鼻咽頭の拭い液」です。鼻や喉に綿棒のようなものを突っ込んで、壁をグリグリこするのです。こんなことをされれば咳やくしゃみをしてしまっても不思議ではありません。検体を採取する医師の側も大きな感染のリスクを負います。
当然ながら専用のマスクや防護服、手袋を着用して行うわけですが、自身だけでなく次の患者への感染を避けるためには、その都度これらの防護具を全て取り替えなくてはなりません。その取り外し方にも細かい作法が要求されます。私も経験がありますが、慣れていないとなかなか面倒です。
検体採取とは、次から次へと流れ作業のようにできることではないのです。またマスクばかりでなく、医療用のガウンやエプロン、手袋、消毒用エタノールまでが不足しつつある今の状況で、さらに多大な医療資源が必要となります。
「ドライブスルー検査にすればいい」という声もあります。ドライブスルーなんて言葉を使うと何だかとても手軽に行えるように聞こえてしまいますが、同じことです。

話は少々飛びますが、先日この検体採取を医師だけではなく歯科医師でも行うことが可能になりました(ただし地域医師会等が運営するPCR検査センターに限定)。これは特例であり、本来であれば法に触れる行為です。なぜこんな特例を設ける必要があったのでしょうか?
検体を採取する医師の人数を確保できないからです。要するに、なり手がいないのです。
この件に関してはちょっとしたウラ話がありますので、次回にでも触れようかと思います。

このように、検体採取の現場だけでもハードルが多いのです。単に数字の理論だけで解決できる問題ではありません。

PCRについては、以下の記事が参考になりました。
寄稿 新型コロナウイルスのPCR検査のあり方

今はできる限りの最大限のことを、できる限り効率的に行うしかないのです。


麻酔科医として | 23:43:14 | トラックバック(0) | コメント(0)
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