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Anesth1975

Author:Anesth1975
麻酔科医です。

健診でIgA腎症が発覚。

医者が患者の立場になってみて初めてわかったこと、感じたことなどを綴っていこうと思います。

'13.12.10 腎臓内科初診
'13.12.17 腎生検目的で入院
'13.12.18 腎生検 
'13.12.21 退院 食事制限開始
'14.01.06 診断確定
'14.01.29 扁摘パルス目的で入院
'14.01.30 口蓋扁桃摘出
'14.02.05 パルス1クール開始
'14.02.12 パルス2クール開始
'14.02.19 パルス3クール開始
'14.02.21 退院 → 4週毎の外来受診
'14.11.04 食事制限解除
'14.12.02 寛解のお言葉を頂戴する
'15.01.27 外来受診8週毎に
'15.09.09 外来受診12週毎に

現在の処方 '14.12.02〜
 オルメテック(20mg) 1錠
 ノルバスク(5mg)1錠

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PCR検査について②
今日はこんな記事が...。

岡江さん死去 舛添氏の「PCR検査していたら」投稿に苦言相次ぐ

もういい加減にして欲しい。

岡江さんは4/3に発熱し、4/6に容体が悪化して入院し、その日にPCR検査を行ったようです。むしろすごく早く検査をしたと言えます。治療方針も間違っていません。
基本的には軽症であれば自宅療養(または宿泊療養)です。しかもPCRは結果が出るまでに時間を要しますので、4/3に検査したとしても4/6までに結果が出たかどうかもわかりません。

PCR検査はあくまで「検査」であり、治療法ではありません。
この人は、PCR検査をすれば病気が治るとでも思っているのでしょうか。

舛添氏は法学部出身とはいえ、厚生労働大臣まで務めた人物です。この国の医療行政のトップを務めた経験のある人物ですら、正確な知識を持たず、自分から勉強しようともせずに国民を間違った方向に扇動する始末です。

情報の取捨選択が必要です。


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麻酔科医として | 10:47:18 | トラックバック(0) | コメント(0)
PCR検査について
PCRという言葉が広く認知されるようになりました。
PCRとは何でしょうか?

polymerase chain reaction の略称ですが、難しいことは省きます。
検体に含まれる微量な遺伝子のうち、特定の部分だけを選択的に増やし、調べやすくする技術のことです。
私も大学院生時代には遺伝子を使った研究をしておりましたので、PCRを頻繁に用いていました。なかなか骨の折れる作業でした。

詳しい説明は専門家の方々に譲りますが、PCR検査で新型コロナウィルスが「陽性」と判定されるということは、ある特定の遺伝子が検査によって「見つかった」ということだと理解して良いと思います。逆に「陰性」の場合は「見つからなかった」ということです。

では「見つからなかった」 = 「ウイルスがいない」でしょうか?
残念ながらそうとは言い切れません。検体の量や、あるいはそれに含まれるウイルスの量があまりにも少なかった場合には、感染していても陰性と判定される可能性があります。それが「偽陰性」です。
新型コロナウイルスの場合、感度(感染者を陽性と判定できる割合)は70%であるとされます。つまり、感染者10人にPCR検査をしても3人は陰性と判定されてしまうということです。そのため、一度陰性とされた人が次には陽性と判定されるという事例も何ら不思議なことではありません。この点を多くの人が理解できていないと思われます。

現状では新型コロナウイルス感染症に対しては、特効薬や特異的な治療法は存在しません。PCR検査の結果が陽性であろうと陰性であろうと、治療方針が変わるわけではないのです。
医学はいうまでもなく科学の一分野です。検査というものは、その結果によって治療方針に影響を及ぼす場合にのみ、やる価値があります。患者を安心させるためにやるものではありません。
これも多くの人に誤解されている点のひとつ。

PCR検査をする場合には保健所や医療機関に行くわけですが、そこへ行くまでの道中や施設内でも他人に感染させる、あるいは他人から移されるリスクがあります。そして施設の職員や、検査に携わる全ての人が感染のリスクを負っています。そしてPCR検査には労力を要します。感染が疑われる人たちがすべてPCR検査に殺到したら、どうなるでしょうか?

PCRには当然お金もかかります。
具体的には18,000円(または13,500円)かかります。今年の3/6より新型コロナウイルスのPCR検査は保険適用となったため、自己負担額はそのうちの30%で、残りの70%は私たちが納める保険料や税金から支払われます。しかも、実はこの30%の自己負担額ですら、現状では免除されます。
この事実をどれだけの人が理解しているでしょうか?

これでも、感染疑いの患者さん全てにPCR検査を施行すべきだと思いますか?

あるお笑い芸人がなかば強引にPCR検査をしてもらったという報道がありましたが、それを擁護する発言をした放送作家を含め言語道断です。もはや私は今後、あの3人組を見ても笑うことはありません。

ワイドショーなどを観ると、ただ知名度が高いだけの「コメンテーター」と呼ばれる人たちが実に勝手なことを言っています。素人であるにも関わらず、知名度が高いだけに影響力は絶大です。彼らは自身の発言に責任を持てるのでしょうか?


(追記)
検査キットの開発などで、検査が広く簡便・安全・安価に施行できるようになれば話は変わってきます。
近い将来そうなることを祈っています。


麻酔科医として | 12:55:44 | トラックバック(0) | コメント(0)
ぜひ皆さんに読んでいただきたい記事
ネットニュースに良い記事を見つけました。

神奈川県医師会が、「不安をあおるメディア」に投げかける疑問 「医療現場の現実を、知ってもらいたいのです」

ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思える記事です。
このブログを読んでいただいている方々の人数は決して多くないと思われますが、もしこの記事をご覧になり、納得いただけた場合にはご自身の親しい人たちにも教えてあげてください。

神奈川県医師会のHPでは4/10より「コロナ通信」と題したメッセージを発信しており、上記の記事もそれを元ネタにしたものです。しかし自分たちにとって都合の悪いこれらの情報を、マスコミが伝えることはまずあり得ないでしょう。

この国の足を引っ張っているのは誰でしょうか?
こういう時にこそわかってくるのだと思います。

麻酔科医として | 11:41:15 | トラックバック(0) | コメント(0)
一連の「コロナ騒ぎ」を見て思うこと
ご無沙汰しております。

世の中たいへんなことになっています。昨日、緊急事態宣言が正式に発効となりました。
東京都在住の私にとってもちろん他人事ではなく、入念に感染対策をしつつ仕事をしています。

この数ヶ月の一連の動きを、医者として、一般市民としてある程度冷静な目で見守ってきたつもりですが、マスコミの報道に対する「違和感」をずっと拭えずにいました。そして今、私の中では政府や安倍首相に対する不満よりも、マスコミに対する不満・怒りの方がはるかに大きくなっています。

彼らは自分たちにとって都合の良いことや、記事が売れるようなネタしか報道しません。昨今はインターネットという情報発信ツールが広く普及したおかげで昔よりはマシになっているのだとは思いますが、未だ新聞やテレビだけを情報源としている世代であれば簡単に騙せてしまいそうです。インターネットにしても、大手マスコミの発信するネットニュースもやはりひどいものです。

マスクは今や必需品となりましたが、感染がここまで大きくならなかった時期にはまだこれほどまでに必要なものではありませんでした。それなのに一部の心ない者たちが買い占めに走り、それを見て不安に駆られた人たちがさらに買いだめに走り、転売が横行し、挙げ句の果てに医療機関ですらマスクが足りなくなるという事態になってしまいました。
こうした状況の中で、マスク着用の正しい意義を啓蒙するような記事や放送がどれだけあったでしょうか?目にするのはお店の空になった棚や「売り切れました」の張り紙ばかりで、市民を不安に陥れるネタをただタレ流すだけだったように思います。

私は今の政府のやり方が必ずしも間違っているとは思いません。布マスクの配布についてもある程度の効果はあるのではないかと思っています。もちろんベストだとも思っていませんし、不満も大いにあります。

ただ批判するだけなら簡単です。
街頭インタビューにしても、例えば100人にインタビューすれば様々な意見が出てくるはずです。でもその中で政府に否定的な発言をした10人のコメントだけを繋ぎ合わせれば、「国民はみんな政府を否定してる!」というVTRの出来上がりです。

今回はこの辺で打ち切ろうと思いますが、最後にこの一連の騒ぎの中でとくに怒りをおぼえた報道について触れておきます。
↓コレです。
shimura.png

志村けんさんはヘビースモーカーで、過去に肺炎で入院したこともあります。
また大酒のみで、肝硬変の診断もされていました。肝硬変とは「肝臓病のなれの果て」とでもいうべき状態です。脂肪肝や肝炎ならばまだ治癒の見込みはありますが、肝硬変にまで進んでしまうと、壊れてしまった肝臓はもう治りません。さらに進行すれば肝臓癌になる可能性もあります。
はっきりいってハイリスクです。コロナウィルスでなく普通の風邪をこじらせただけでも、死んでしまっても不思議ではありません。これで「持病なし」とは、よくぞ言えたもんです。

近頃は定期的な通院歴がなかったそうなので、短絡的にこの記者は「持病なし」だと思ったのでしょうが大間違いです。
志村けんが亡くなった! → 通院してない!? → ってことは持病なしだ! → これはネタになるぞ! といった感じの浅薄な思考で記事にしてしまったのでしょう。
この記事を見た人は「持病がなくてもコロナに感染したら死んじゃうんだ!」と思ってしまうわけで(もちろんそういう例もあるでしょうが)、結局不安を煽るばかりのこの記事の罪は大きいと思います。こうなると、志村さん以外の「持病なし」の報道もすべて疑わしくなってしまい、何が本当なのかわからなくなってしまいます。
ちなみに志村さんの持病については、インターネットでちょっと検索すればだれでも知ることができる程度の情報です。

この記事は今でもネット上で見ることができます。

志村けんさん、大好きでした。
私は最近はあまりテレビを見なくなりましたが、子供の頃からたくさんの笑いを届けていただきました。とてもショックな出来事でした。


人として 患者として | 12:52:54 | トラックバック(0) | コメント(0)