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Anesth1975

Author:Anesth1975
麻酔科医です。

健診でIgA腎症が発覚。

医者が患者の立場になってみて初めてわかったこと、感じたことなどを綴っていこうと思います。

'13.12.10 腎臓内科初診
'13.12.17 腎生検目的で入院
'13.12.18 腎生検 
'13.12.21 退院 食事制限開始
'14.01.06 診断確定
'14.01.29 扁摘パルス目的で入院
'14.01.30 口蓋扁桃摘出
'14.02.05 パルス1クール開始
'14.02.12 パルス2クール開始
'14.02.19 パルス3クール開始
'14.02.21 退院 → 4週毎の外来受診
'14.11.04 食事制限解除
'14.12.02 寛解のお言葉を頂戴する
'15.01.27 外来受診8週毎に
'15.09.09 外来受診12週毎に

現在の処方 '14.12.02〜
 オルメテック(20mg) 1錠
 ノルバスク(5mg)1錠

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Noを言わない麻酔科医
麻酔科医は常に「患者の意思の代弁者」であることを求められます。

全身麻酔中の患者さんは、当然ながら自身で意思決定をすることができません。
そのため麻酔科医は手術中は常に患者さんの味方となり、危険と判断した場合には、場合によっては外科医に対して術式の変更や手術の中止を進言しなければなりません(ここでいう「外科医」とは、産婦人科や耳鼻科などを含めた手術をする全ての科の医師を指します)。

手術の前の段階でも、予定される手術や患者さんの術前状態を評価し、手術の施行が適切ではないと思われる場合には手術の延期または中止を決定できる権限を持っています。

そのためごくごく少数ではありますが、合併症や検査データの不足などを理由に、やたらと手術を中止にしてしまう麻酔科医が存在するのを今までに見てきました。手術が中止になれば自分の仕事が楽になるからです。

これをやってしまうと、たしかに仕事は減って楽はできますが、確実に外科医の信頼を失います。
以前の投稿にも書きましたが、我々麻酔科医への仕事の依頼主は患者さんではなく、外科医です。麻酔科医は外科医の信頼を失ったらおしまいです。

また狼少年の理屈と同じで、いつも中止ばかり言っていると、ごく稀にある本当に中止しなければいけない事態であっても信じてもらえなくなります。

年に1回あるかないかだと思いますが、経験上「これは絶対にやるべきではない!」という症例に出くわすことがあります。そんな時に自信をもって手術の中止または延期を決定できるように、そして外科医にそれを納得してもらえるようにするため、基本的に私はどんな症例でも(原則として)引き受けることにしています。

麻酔管理が困難だと思われる症例であっても、まずは「どうすればこの患者さんに手術・麻酔を受けさせてあげられるか」を考えます。最大限に考え、外科医とも相談し、それでも無理だと判断した場合に「最後の手段」として中止を決断します。
そんな時に、外科医に「あのAnesth先生が中止と言うならよっぽどだ」と思ってもらえれば楽です。

私は「Noを言わない麻酔科医」でありたいと思っています。それは言い換えれば「いざという時に自信を持ってNoを突きつけられる麻酔科医」ということです。

この「No」は保険と同じで、いつ使うことになるかわかりませんし、使うことなんかないかもしれないし、使わないに越したことはありません。それでも万が一使うことになった時のための「保険料」として、ただ淡々と仕事を引き受けることにしています。
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麻酔科医として | 23:58:18 | トラックバック(0) | コメント(0)
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